直木賞逃したNEWS加藤さん 選考委員「惜しかった」と称賛

 

直木賞逃したNEWS加藤さん 選考委員「惜しかった」と称賛

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産経新聞

直木賞候補に挙がり心境を語る加藤シゲアキさん

 

【写真】加藤シゲアキ著「オルタネート」

「とっても惜しかった。個人的には、もう少しで取れたと思います」

20日に東京都内で行われた選考会の直後、選考委員を務めた北方謙三さんはこのように振り返った。

「オルタネート」は、 高校生限定のSNSマッチングアプリをめぐる現代の若者の群像劇を描いた青春小説。10万部のベストセラーになっており、文芸編集者からも「小説の腕を格段に上げている」などと評価されていた。

選考では、候補6作のうち上位4作に入った。文章の冗漫さや「物語としての破綻のなさ」を指摘する意見があった一方で、青春小説として非常によく書けていると評価する声も多かった。ただし、西條さんの「心淋し川」がより圧倒的な支持を集めたため、直木賞受賞には至らなかった。

ハードボイルド小説、歴史小説の大家である北方さんは、作家としての加藤さんの今後に期待を寄せる。

「私は青春小説としてよく書けていたと思ったし、強く推しました。加藤さんには今後、小説の細部にこだわるのではなく、表現を突き抜けて、深いところにドーンと入っていくような小説を書いてほしい。私はそう切望しました」

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引用:直木賞選考 NEWS加藤に称賛も