ヤクルト拭えぬ“連敗慣れ”体質 小川監督の神頼み&仏頼みもご利益なし このままで





ヤクルト拭えぬ“連敗慣れ”体質 小川監督の神頼み&仏頼みもご利益なし このままでは「宮本監督」誕生にも暗雲

6/1(土) 16:56配信

夕刊フジ

 令和の時代に昭和の悪夢が蘇る。ヤクルトは5月31日のDeNA戦(横浜)に2-3で敗れ、1970年以来49年ぶりの15連敗。月間20敗はチームワーストタイ記録で、球団とセ・リーグのワースト記録である16連敗に迫った。

 「終盤の失点が残念だった。終盤には追い上げたわけだから。これをあしたにつなげていくしかない」

 試合を振り返る小川淳司監督(61)の力ない声は、もはやおなじみのトーン。試合前には、27日に自宅近くの神社で神頼みし、自宅の仏壇に線香を上げて仏頼みまでしていたことを明かしたが、泥沼から救ってはくれない。

 相手先発左腕の今永に7回3安打11三振で無得点とねじ伏せられた。8回にリリーフ登板したエスコバーとパットンから2死二、三塁のチャンスを作り、バレンティンの2点適時二塁打で25イニングぶりの得点を挙げて一矢報いたのが精いっぱいだった。

 約半世紀ぶりの連敗劇を見届けた衣笠剛球団社長兼オーナー代行(70)は「現行の戦力で戦っていくのか?」との報道陣からの問いかけに無言で車に乗り込み、球場を後にした。同社長は監督、コーチ陣の配置転換は否定。同じく下位に低迷する相手のDeNAがパドレス傘下3Aから新外国人左腕のサミー・ソリス投手(30)を補強するなど、浮上に向けて手を打っているのに引き換え、トレードや新外国人の緊急補強も遅々として進んでいない。

 そもそも現小川政権は宮本慎也ヘッドコーチ(48)への禅譲を前提とした“つなぎ政権”といわれているが、「ここまで弱体化した状態で次期監督候補の大本命を登板させるわけにはいかない」と球団関係者。

 ヤクルトの15連敗以上は国鉄時代から通算3度目で、3度以上を記録した唯一の球団となった。一昨年も14連敗を喫したばかり。昭和から染みついた“連敗慣れ”を払拭するのは容易ではない。(片岡将)

引用:ヤクルト拭えぬ“連敗慣れ”体質 小川監督の神頼み&仏頼みもご利益なし このままでは「宮本監督」誕生にも暗雲