「近いから」「隙間あるから」身障者用スペースに車を停める人たち 車いすモデル明か


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「近いから」「隙間あるから」身障者用スペースに車を停める人たち 車いすモデル明かす「本当に困った」実体験

6/7(金) 20:25配信

J-CASTニュース

 車いす利用者の女性が、身体障害者用の駐車場に自動車を停めたところ他の車に不適切な駐車をされたため「乗り込むことができなくなった」という実体験をツイッターに投稿したところ、1万8000回以上リツイートされるなど反響を呼んでいる。

【写真】身障者用駐車場の車と車の間に停められたケース

 その女性は、脊髄の病気のため車いす生活を送りながら「車いすモデル」として活躍する日置有紀(ひおき・ゆき)さん(29)。J-CASTニュースの取材に、長い時は「1時間以上」乗れずに待つこともあるといい、「本当に困るので辞めて欲しいなと思います」と胸の内を明かす。

■「自分の車に乗り込めない時の絶望感を毎回体験しています」

 日置さんは2019年6月5日ツイッターで、「今日もあったけど、身障者用駐車場の斜線部分や、身障者用駐車場が2台とも埋まってるのに、そこに停まってる車と車の間に無理矢理停めたりするの辞めて欲しい」と困惑した様子で投稿した。「これをされると、車に戻ってきた時に自身の車に乗り込む事が出来なくて待つしか無いから、身障者用駐車場が空いてない事よりキツイです」とその影響をつづっている。

 添付したのは駐車場の写真。日置さんが乗るピンク色の車が身体障害者用スペースに駐車しているが、地面に引かれた斜線部分に別の車が停まっている。斜線部分は車いす利用者の乗降用スペースを確保するためのものだ。日置さんは車のドアを十分に開くことができず、乗車することができなくなった。

 日置さんは「斜線部分に自転車が停まっていた事もありました。もうこの写真はほんの一部で、他にも沢山あります」と同様の経験をしたことが何度もあると投稿。移動に大きな支障が出ることはもちろん、「お店とかでサービスカウンターや店員さんに言って呼び出して貰っても、(編注:車の持ち主は)結局買い物を終えてから戻ってくるので、待ち時間が辛いです」「自分の車に乗り込めない時の絶望感を毎回体験しています」と、その都度歯痒い思いをすることを明かしている。

 こうした実体験の報告にツイッター上では、

  「病院の駐車場でよく見る光景。なぜスペースが必要なのか考えたことないんでしょうね」
  「よく見ます。『お店に、近いから。』との理由ですよね。なんの為に、広いスペースがあるのかを、考えていただきたいものです」
  「自分もしないよう気をつけますがやってる方に注意出来るようになりたいです」

と同様の状況を見たことがあるなどの声が相次いだ。自身も車いすで生活しているというユーザーからは「僕も何度か経験しています」との声も届いた。

 バリアフリー社会進展のための映画制作やイベント開催などを手がける非営利任意団体「バリアフリー・フィルム・パートナーズ」(事務局・前橋市)の共同代表としても活動する日置さん。7日、J-CASTニュースの取材に応じ、「今回のようなケースはよく体験していた事もあり、他の方に知って貰えたら‥少しでも困っている事を伝える事が出来たら‥と掲載させて頂きました」と投稿の理由を明かす。

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引用:「近いから」「隙間あるから」身障者用スペースに車を停める人たち 車いすモデル明かす「本当に困った」実体験

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