JR東、24年度にもハイブリッド列車実用化へ 水素燃料と蓄電池の両方を活用





JR東、24年度にもハイブリッド列車実用化へ 水素燃料と蓄電池の両方を活用

6/5(水) 7:59配信

SankeiBiz

 JR東日本の深沢祐二社長は4日の定例会見で、水素燃料電池と蓄電池の両方を活用したハイブリッド列車を2021年度内に完成させ、24年度にも実用化させる方針を明らかにした。水素を充填(じゅうてん)するためのインフラが整っていることなどから、横浜市と川崎市の工業地帯を走る鶴見線が有力な候補という。ハイブリッド列車の実用化で、二酸化炭素(CO2)排出削減を目指す考えだ。

 製作を発表したハイブリッド車両は2両編成で、1両は蓄電池を搭載。もう1両には高圧水素のタンクと燃料電池を搭載している。最高時速100キロで航続距離は最大140キロ。21年度内に完成させた上で、鶴見線のほかに川崎市の南武線でも日中に走行試験を行う。試験は3年間実施し、24年度の実用化を目指す。

 深沢祐二社長は「鉄道の場合、バスや自動車よりも大きな出力が必要になるのでたくさんの水素を使う。技術的な課題をクリアした上で充填するインフラも重要になってくる」と指摘した。

 JR東は、06~08年にかけて水素燃料電池と蓄電池を使ったハイブリッド列車「NEトレイン」の実験を長野県の篠ノ井線で実施したことがあるが、当時は夜間に実験を行うなど、実用化を前提としていなかった。

引用:JR東、24年度にもハイブリッド列車実用化へ 水素燃料と蓄電池の両方を活用