森林での60分間の散歩でストレスが軽減

森林での60分間の散歩でストレスが軽減


何かとストレスを感じる現代社会。

そのため、様々なストレス解消法が巷には出回っています。

特に「散歩」は、特別な器具もいらず、気が向いたときにすぐできるので
よく勧められるストレス解消法です。

散歩は体に良い、と聞くものの、何が良くてどのような効果があるのでしょうか。

散歩の大きな効果のひとつは、気分転換ができることです。

散歩は年齢を問わず気軽に楽しめるうえ、嬉しい効果がたくさんあります。

散歩をして風景を見たり自然の音を聞いたりすることで、脳がリラックス
できるのです。

また太陽の光を浴びると、体内でセロトニンの分泌が促されます。

セロトニンは幸せホルモンと呼ばれる、ストレスに対して効能のある
脳内神経物質のひとつ。

精神の安定にも関わるとされており、気分も前向きになります。

さらに散歩は不眠にも効果があります。

散歩をすることで程よい疲れが残り、夜になると自然に睡眠に
入れるようになるのです。

ストレスで萎縮した脳を回復させるためには、ストレスへの対策を行うほか
以下のようなケアを行うことが大切です。

・1日の中でゆっくり休む時間を作る
・睡眠時間を十分に確保する
・過去のつらい記憶を思い出してしまう場合はカウンセリングなどを受ける
・食事や運動などの生活習慣を整える
・趣味や熱中できることを探す

慢性的なストレスが脳の一部を萎縮させたり、脳の機能を障害する恐れが
あることが判明しています。

脳の萎縮は認知機能の低下やうつ病の発症リスクを上げるなど
さまざまな健康リスクの恐れがあります。

日頃からこまめにストレスを発散し、脳の健康を守りましょう。

自然に接することによるストレス解消効果

都会暮らしのストレスを和らげる簡単な方法が明らかになりました。

それは、自然の中でたった1時間過ごすことです。

森林を約1時間散歩するだけで、脳内のストレスレベルが減少することが
判明しました。

都市部に住む人々に比べ、農村部の人々は精神的な健康面で優れている
ことを知っていました。

自然環境で過ごすことが心身に有益な効果をもたらし、ストレスやネガティブな
感情を緩和することは明らかです。

最新研究で興味深いことがわかりました。

63人のボランティアを募り、自然の中に身を置くことがストレスを直接的に
減少させるかどうかを調べる実験を開始。

参加者を「都会コース」か「森林コース」のいずれかにランダムに
振り分け60分間の散歩をしてもらいます。

都会コースを歩いた参加者では、扁桃体の活動に変化が
見られませんでした。

森林コースを歩いた参加者では、扁桃体の活動が低下し、ストレスレベルが
有意に軽減していたのです。

ウォーキングそのものがもたらすのではなく、自然に身を置くことが
直接的な要因であることも示されました。

自然に接することによるストレス解消効果なんですね。

公園でぼんやり1時間くらい過ごすというのは、ちょっとしたことのようで
心には十分に良い作用がありそうです。

参考URL

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