遠く離れていてもお互いを思い合う福山（上）と石田の情感豊かな表情が印象的なキービジュアル

　歌手で俳優、福山雅治（５０）が主演し、女優、石田ゆり子（４９）がヒロインを務める映画「マチネの終わりに」（西谷弘監督、１１月１日公開）に伊勢谷友介（４２）、桜井ユキ（３２）、古谷一行（７５）らが出演することが２１日、分かった。芥川賞作家、平野啓一郎氏（４３）の同名恋愛小説の初実写作品を美男美女の実力派が彩る。また、福山と石田の切ない表情が印象的なキービジュアルが初公開された。

　福山と石田が日本、フランス・パリ、米ニューヨークでつむぐ珠玉のラブストーリーの“全貌”がついに解禁された。

　「マチネの終わりに」は、６年間でたった３度しか会えなかった人が、人生で“誰よりも愛した存在”になるまでを描く物語。福山は天才クラシック・ギタリストとして名をはせるも、現状の演奏に満足ができず苦悩する蒔野を演じ、石田は婚約者がいるものの、蒔野とのかなわぬ恋に翻弄されるジャーナリスト、洋子に扮する。

　国民的俳優と大人女子が憧れるカリスマ女優との初共演ですでに話題を集めていたが、今回発表された脇役陣も超豪華。

　福山演じる蒔野の恋敵となる洋子の婚約者で、ニューヨークに住む経済学者役に伊勢谷、蒔野を支えるマネジャー役に桜井、蒔野の師匠であるギタリストの祖父江役に古谷が決定。さらに、洋子の母を風吹ジュン（６７）、祖父江の娘を木南晴夏（３３）、蒔野を担当するレコード会社の社員役を板谷由夏（４３）が演じる。また、クラシックギタリストの新星と呼ばれるティボー・ガルシアが若き天才ギタリスト役で出演する。

　世界を股にかけた作品だけに、英語とフランス語のせりふに挑戦した石田らキャストは外国語の演技を猛特訓。日系米国人の経済学者を演じた伊勢谷はネーティブの英語を披露し、「ニューヨーク在住の日系人として英語を話さないといけない役ということもあり、撮影当初は少し緊張と不安があった」と振り返った。

　７月から全国の劇場などに掲出されるポスターをはじめとするキービジュアルも初公開。別の場所で物思いにふける福山と石田の姿は、それぞれの人生を生きながらも、お互いを思い、その存在に励まされる、という物語の世界観を表現。スタイリッシュな大人の恋に釘付けになりそうだ。