「Z世代はタイパを重視!」そんなニュースをよく見かけた2022年。コスパも大事だけど、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代は溢れる情報の海のなかで、時間を効率的に使う傾向があるようです。
いつの時代も「ゆとり世代」や「ミレニアル世代」のような「〇〇世代」という呼び方が存在していますが、最近だと「Z世代(ゼット世代)」の言葉を聞く機会が増えてきました。
Z世代の意味
Z世代の語源・由来はアメリカから伝わってきました。世代分類を指す言葉です。
広がったのはアメリカの「ジェネレーションZ」から来ていて、そこからZ世代という言葉で日本国内で広がりました。
年齢は明確に定義されていませんが、「1990年半ばから2010年代生まれの世代」を
指すことが一般的です。
Z世代の特徴とは?
Z世代は情報に多く触れているため、ミドル世代以上と比べると様々な面で違いがあります。
マスメディア離れが顕著。インターネット環境での情報収集が当たり前のZ世代。
Z世代はテレビの視聴時間よりもYouTubeやSNS等のインターネット利用時間が多く、年代が若くなるほど顕著です。
TVや新聞などの媒体は「自分自身が興味がない情報も多々入っている」ことがあり、情報過多の環境で育ったZ世代には「自分にとって不要な情報を取捨選択する」というスキルに長けている傾向があります。
ブランドに対するこだわりがあまりない。
一般的に言われる多様性の中に含まれるかもしれませんが、例えば「親から勧められた商品」「昔から知名度の高い会社の商品」よりも、「自分の価値観に合うかどうか」といった視点を重視する傾向があります。
Z世代は1996~2012年生まれの世代である。ほかの世代よりもテクノロジーとの融合レベルが段違いに高い、「真の接続優先世代」だ。
Z世代は音声検索やYouTubeを積極的に使って、何かを調べたり学んだりする。ショッピングから就職活動まで、ありとあらゆることをスマホの画面上で行っている
幼いころからiPadを与えられ、テレビもスワイプしてしまう彼らは、アプリや動画などのメディア・プラットフォームで語学や算数、化粧、トイレトレーニングまで習ってきた。Z世代は、テクノロジーとの融合レベルが段違いに高い「真の接続優先世代」なのだ。
Z世代のインターネットユーザーの9割以上はYouTubeを利用しており、1回の平均視聴時間は40分、その数字は毎年平均50%ずつ上昇している。YouTubeは勉強、化粧、ダンス、ゲーム攻略など、さまざまなことを学ぶために用いられ、上の世代にとってのテレビのように利用される。
コスパとは
「コストパフォーマンスの略で、支払う費用と得られた効果を比較したもの」と
いう意味です。
「コスパ最強!」、「ここのランチ、コスパいいよね~」コスパは最近よく耳に
する言葉です。
テレビでもスーパーに買い物に行っても、ビジネスシーンでも友達との会話の中でも
いたるところで使われています。
コスパは簡単に言えば「満足度」とも言えるでしょう。
実際の例文を見ていきましょう。
今日のランチは3000円したことを考えると、コスパが悪かった。
この品質でこの価格は、コスパがいいと考えてすぐに購入した。
そのアイライナーってコスパ最強だよね。
タイパとは
タイパとは、タイムパフォーマンス(時間対効果)を意味する略語です。
かけた時間に対する効果、かけた時間に対する満足度がどの程度なのかを表します。
お金の有効活用を考える「コスパ(コストパフォーマンス)」に対し
「タイパ」は時間の有効活用を考えます。
例えばタイパを意識した行動例は以下の通りです。
・タイパを感じられない無駄な飲み会に参加することを辞めた
・打ち合わせのタイパを上げるために、事前に質問事項を整理しておく
・趣味のタイパを上げるため、映画を倍速再生にして1時間で観る
このようにプライベートからビジネスまでさまざまなシーンで、タイパを重視する
行動が若年層を中心に増えています。
そんな「パ」の流れで、次に来ると言われている「マネパ」をご存知ですか?
これは「マネーパフォーマンス」の略で、スマホで自分らしくスマートに
賢くお金を使い、管理する、Z世代を中心としたお金に関する新しい価値観のこと。
お金を効率的に使うなんて当たり前じゃない?
と思うかもしれませんが、忙しい日々を送るデジタルネイティブだからこそ
実現したい、スマートなお金の使い方・管理のことを指すんです。
デジタル上ですべてを完結するため、決済を始めとするUXがスムーズで、スマートにお金をスマホ上で管理できるほか、分割手数料無料であと払いができることから、Z世代を中心に多くの世代に支持されています。
「要は前借りってことでしょ?」「結局借金と一緒じゃない?」なんてネガティブに捉える人もいるかもしれません(とくに日本では!)。
でもそれはちょっと視点が違っていて、マネパが高まる賢いお金の使い方(=お買い物のネクストスタンダード)」って考えるのが正解◎。
もしあなたが「ギター始めたいな?」と思ったとき。
お金を貯めてから買うのも素敵ですが、未来の自分と割り勘をするイメージで
先に購入して、練習しながら支払いをしていく、という選択肢があってもいいと
思いませんか? きっとそのほうがワクワクも広がりますよね。
ここでは少し、Z世代のライフスタイルや価値観を見ていきましょう。
「お金の使い方において効率性を重視する/したい」→88.0%
「お金をかけるところはかけ、節約するところは節約するなどメリハリある消費がしたい」→82.4%
「自分の好きなことや価値を感じること・ものにお金を多く割きたい」→79.2%
など、取捨選択をしながらスマートにお金を使いたい傾向が強く出ています。
さらに、
「手数料がかからないのであれば、高価なものは分割をうまく使うのも1つの方法だ」→80.6%
「スマートフォンをうまく活用して、スマートにお金を管理したい」→75.0%
と、効率や自身の価値観を重視しながら、自身のライフスタイルに合わせてスマートにお金を使いたいと考えて、分割払いは賢く使うための手段として捉えていることが明らかになりました。
コツコツ貯めるのも素敵ですが、必要なときや欲しいときに買って、効率的に賢く分割払いしていくのも、時代に合った選択肢ですよね。
(実際、スマホはそうやって支払うのがスタンダードになってるでしょ?)
コスパ、タイパの次は……「マネパ」とZ世代は非常に効率的で多様性が
あります。

