著者

 

井上皓史(いのうえ こうじ)

1992年、東京都生まれ。朝活コミュニティ「朝渋」代表。

 

株式会社 Morning Labo取締役。幼少期より22時に寝て朝5時に起きる生活を続けていたが、社会人となって、夜型の生活を送るビジネスパーソンの多さに驚愕。

 

朝活コミュニティ「朝渋」を東京・渋谷で立ち上げ、会員とともに、読書や英会話などさまざまな活動を行う。

 

また、本の著者を招いたトークイベント「著者と語る朝渋」は年間 5000人を動員する規模に成長した。

 

2018年、勤務先の企業を退職し、ライフワークだった「朝渋」に本格コミット。早起きを日本のスタンダードにすることを目指す。

 

本書の要点

 

  • 要点1:早起きには「仕事の効率が上がる」「平日に自由な時間ができる」「お金を節約できる」など、さまざまなメリットがある
  • 要点2:早起きをするためのポイントは、自分に必要な睡眠時間を知り、寝る時間を固定することだ。睡眠時間を長くしてみたり、短くしてみたりして、トライ&エラーで自分に合った睡眠時間を探っていく。
  • 要点3:どうしても早起きができないなら、早起きする目的をもう一度見つめ直そ

 

 

本書の要約

 

早起きのメリット 人生の武器になる

 

著者が生まれ育った家庭では、朝食は5時半からだった。

 

父親が会社員で、満員電車を避けるために6時には家を出ていたからだ。

 

父親にあわせて家族全員が朝型の生活をしており、22時に寝て5時に起きるのが習慣となっていた。

 

だが、著者の生活は、社会人になったことで一変する。

 

10時始業で夜遅くまで仕事をし、上司や同僚と飲みに行くことが増えた。

 

心身ともに疲れが溜まり、週末は昼まで寝る日々だった。

 

 

ある日、そんな生活に嫌気がさし、思い切って上司に「2時間早く出社するので、2時間早く帰っていいでしょうか」と相談した。上司は驚いたが、申し出を受け入れてくれた。

 

朝型の生活は、いいことずくめだった。朝の8時前に出社すると、静かな職場で、スッキリと冴えた頭で仕事ができる。

 

8時から10時までの2時間、集中して仕事をすると、他の社員が出勤してきたころには、その日のうちでもっとも重要な仕事がほぼ終わっている。

 

午前中にはその日の仕事がほとんど片付き、午後は余裕をもって、他の仕事に集中できる。

 

上司からの評価も上がった。「きちんとしている」「しっかり仕事をしている」とみなしてくれるようになったのだ。認められたことでモチベーションが上がり、成果も上がっていった。

 

このように、朝型の生活は、単なる生活習慣ではない。人生における武器にもなり得るのだ。

 

自分の時間が確保できる

 

早起きをすると、平日にも自分の時間がつくれる。

 

多くの人は、英語の勉強がしたい、本が読みたいなどの潜在的な願望をもっている。

 

それなのに、「平日は仕事があって時間がない」と諦めてしまっているのだ。

 

やりたいことがあるなら、早起きをすればいい。平日の朝に時間があれば、仕事が効率よく進むのはもちろんのこと、自分のやりたいことをする時間をつくれるようになる。

 

たとえば、英語を習得したいなら、オフィス近くのカフェで朝の7時から8時まで勉強すればいい。

 

通勤時間も英語の勉強に使うようにすれば、かなりの時間を確保できるはずだ。

 

節約できる

 

早起きをすると、夜の付き合いが減ってお金が貯まる。

 

1回の飲み会にかかる費用を5,000円とする。2次会に行けばさらに2,000円~3,000円程度かかるし、さらにはタクシーを使うこともあるだろう。

 

そうなると、ひと晩で1万円はかかってしまう。

 

飲み会にお金をつかうよりも、その金額を貯めて将来に備えるほうがよほど建設的ではないだろうか。

 

「飲み会をやめると、ひと付き合いがなくなってしまう」と懸念する人もいるかもしれない。

 

それならば、「1回3時間5,000円」の飲み会ではなく「1回1時間1,000円」のモーニングに誘ってみてはどうだろうか。

 

飲み会で愚痴を言い合うより、朝のフレッシュな時間をつかって、前向きな話題で盛り上がるほうがずっといい。

 

本の要約サイトフライヤーから引用