倍賞千恵子と藤竜也のベテラン俳優2人が最高! 「初恋 お父さん、チビがいなくなり


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倍賞千恵子と藤竜也のベテラン俳優2人が最高! 「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」

4/9(火) 16:56配信

夕刊フジ

 若い観客をマーケットとして意識した配役が多い日本映画だが、この作品は違う。5月10日公開の映画「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」(小林聖太郎監督)。人生の晩年を送る夫婦が主人公だ。

 演じるのは倍賞千恵子と藤竜也でともに昭和16(1941)年生まれの77歳。ベテラン俳優が主役を張る、貴重な日本映画である。

 原作は漫画家の西炯子(けいこ)さんの作品「お父さん、チビがいなくなりました」。シニア世代が主人公の少女コミックとして人気が高い。

 「お父さん、チビがいなくなりましたよ」と妻が夫に伝えるが、それに対する夫の反応があまりにも薄いことから、物語は展開していく。

 高度成長期の日本で身を粉にして働き、一家を支えて来た武井勝(藤)は昭和っぽさを地で行く男だ。亭主関白。例えば家に帰り玄関に置いてある椅子に座ると、妻の有喜子(倍賞)が靴下を脱がす。洋服は投げ捨てる。妻が話しかけても生返事。風呂も食事も掃除も家事一切は女の仕事と思い込んでいる旧時代の生き残り。令和になろうという世でもこんな男がそこかしこの家庭にいて不意打ちで“定年離婚”を切り出されたりする。

 妻は、そこまでやらなくてもいいんじゃないのと言われるほど従順で耐える。心の支えは大好きな韓流ドラマと猫だ。

 猫がいなくなった際の夫の反応にこれまで耐えてきた何かが切れた。「お父さんと別れようと思っている」とまずは娘に告げ、ある日、面と向かって毅然と、夫に同じようなことを伝えた。

 妻の反乱。

 当初、母の決意に慌てふためき実家に集まってきたのは子供たちだ。食卓を囲むが真意は聞き出せない。娘の菜穂子(市川実日子)は「離婚してひとりで生きられないでしょ」と言ってしまう。

 打ち明けられた夫も受け止められない。だが、何かを感じ取った夫は多少ではあるが行動を不器用ながら修正していく。

 中高年には身につまされる話。若い世代には長年連れ添うことがどういうことなのかを考えるきっかけになる1本だ。

 ベテランの演技は文句なしによく、倍賞が本当にチャーミング! 製作陣は当初から、倍賞と藤をイメージしていた。どんぴしゃりだ。

 この手の映画がスマッシュヒットすることを願う。

引用:倍賞千恵子と藤竜也のベテラン俳優2人が最高! 「初恋 お父さん、チビがいなくなりました」

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