オーナーパティシエの新田英資さん（右から２人目）からフィナンシェの作り方を学ぶ子供たち＝２日午前、西宮市（中川三緒撮影）

　西宮市の人気洋菓子店「パティシエ・エイジ・ニッタ」のオーナーパティシエ、新田英資さん（５２）が、同市の子供向け職業体験施設「キッザニア甲子園」で、子供たちとフランスの洋菓子「フィナンシェ」作りに取り組んだ。

　同施設は３月で開館１０周年を迎え、地元企業とのコラボレーションを企画。新田さんが考えたレシピでフィナンシェを作る体験を７日まで実施している。

　この日は小中学生ら６人が参加し、フィナンシェ作りに挑戦。バターをきつね色になるまで煮詰める「ブール・ノワゼット」を新田さんが実演し、子供らは香りの違いなどに驚いた。最後に「パティシエの仕事はしんどいですか」と質問された新田さんは「力仕事で体力はいるけど、好きな仕事なのでしんどいと思わない」と笑顔で答えていた。

　兄弟で参加した愛知県津島市の中学３年、坂田流空（りく）さん（１４）と小学６年、俊空（しゅんすけ）さん（１１）は「焦がしバターは香ばしくて甘い香りで、こだわりがすごいと思った。今度家でも作ってみたい」と話した。