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コンビニエンスストア大手のローソンは29日、深夜時間帯の無人営業実験を7月ごろから加盟店を含めた2店舗で開始すると発表した。数カ月かけて運営に必要な技術検証と課題の洗い出しを行う。コンビニ業界では夜間の人員確保は共通課題で、同社は人手不足対策としてIoT(モノのインターネット)技術を活用した省人化・省力化に取り組んでおり、今回の実験もその一環。
計画では、午前0~5時をレジに人がいない無人営業時間に設定。店舗入り口は施錠して、来店客が専用のスマートフォンアプリを使って解錠する仕組みを導入する。商品購入時の決済は、専用アプリ経由でのキャッシュレスのほか、駅の券売機のように現金を入れると釣り銭が出てくる機能が付いたセルフレジで現金払いに対応。酒類やたばこなど年齢確認が必要な商品の取り扱いや、公共料金の支払い受け付けといったサービスは行わない。
実験開始当初は店舗の売り場外に店員1人を配置するが、その後、完全無人化に移行する。防犯カメラを増設しての顔認証システムの導入も検討中という。
ローソンは今回の実験を通じて、導入する技術の実効性、商品配送や陳列など夜間に行う業務の見直し、無人化による売り上げ推移などを検証し、無人営業の拡大を検討する方針。
コンビニの24時間営業をめぐっては、セブン-イレブン・ジャパンの一部加盟店がアルバイト店員の不足を理由に時短営業を決行したことをきっかけに、深夜営業の是非が問われる事態となっている。ローソンでは全国1万4649店舗(2月末現在)のうち約500店舗が夜間休業の時短営業を実施しており、このうち、加盟店側の事情によるものが40店舗あるという。
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